◆ エリートからのクリスマスプレゼント

さて前回は真面目な、欧米のお金持ちエリートの環境意識についてでした。オーストラリアのレジ袋の話を他人事みたいに書いてたら、東京都も2020年までに廃止を目指すとかニュースがきてました。今でもいくつかのスーパーは既に有料化してますが、海外とはゴミ捨て方法が違うからねーって書いたとこなのに。。。環境保護の波はそんなふうに日本にもやってきているぞ?

日経@レジ袋の無償配布「ゼロ」へ 東京都、20年までに

そういえば過去にも世界環境デーなどのイベントで「会社の電気を消そう!」と提案しては、「忙しい部署もあるから駄目」と日本のお偉いさんに駄目だしを食らっていたのは、決まって欧米からの駐在員の方でした。一度も実現してませんが、これもいずれは実施→定着するのでしょうか?

なんて。そんな話ばかりしていると、お前の職場はみんなヒマなのか?と突っ込まれそうですが、まあ私のところは外資と言っても日系に近いゆるいところなのは確かです…。忙しさは部署や時期にもよりますし、短期駐在のお偉いさんたちはセミナー講演やクライアントの挨拶回りがメインだったりすると、正直暇そうな方もいたりします。

一方で本国に合わせて夜中に電話ミーティングに参加し、寝不足でふらふらしながらも朝はちゃんと定時に来て日本の分の仕事をこなしたりと人の倍働いている方もいます。また、環境保護だとか社内イベントみたいなことには興味もなく、「仕事で結果を出してアピールしてやる!」みたいにバリバリ働くタイプの人もいます。まあ色々ですな。

そんなわけで、いろんなタイプはいますが、日本よりもエコに敏感な傾向があるのが欧米というのは前回書いた通りです。そして、そんな人たちにも例外が!というのが今回。タイトルで答えを書いてますが、クリスマス。

エリートからのクリスマスプレゼント
先日、これまたアメリカからの駐在の方が、クリスマス休暇に入る前にと紙袋を提げてニコニコしながらやってきました。そして「ハッピーホリデー」とか言いながら仕事で関わった人たちにラッピングした小さな包みを手渡します。

正直、配られる前からなんとなく漂う匂いとサイズで察していたのですが、くれたのはなんと石けん!それも一個ずつ!ちょっとお洒落なやつでしたが日本のメーカーのです!

みんな礼を言って受け取りはしましたが、その後が微妙な空気。ご本人が別の部署へ行ってからは、顔を見合わせて「この石けん一個ずつには何の意味があるのか?」と首を傾げます。

今回の方は本国から来たエリートです。まじで年収億は行ってます。そういう方が石けん一個ずつ?あえてやってるってことだよね?じゃあ何の意味が?

「お前は臭い(=これで身体洗え)って意味?」
「えー、けどみんなに配ってたしー」
「みんな臭いってこと?」
「えー」

「時期的にお歳暮ギフトを見て、たくさん入ってるからばらして配るものと誤解したとか?」
「なんか可愛いからくれたとか?」
「わざわざラッピングしてるしー」

そんな感じでワイワイガヤガヤ推測してみても、プレゼントの意味は分かりません。結局、みんなの視線はお偉いさんと同じアメリカ出身の同僚に向かいます。

「ハッピーホリデーって言ってたし、クリスマスプレゼントだよ」
注目された同僚の彼は苦笑して言います。その彼も石けんもらってます。

「それはわかるけど、なんで石けん一個ずつ?」
「アメリカではなんか意味があんの?」

もっといいものが欲しかったとか厚かましいことは言いませんが、なんで石けんなのかは誰もが気になるところです。(のちに別の部署で入浴剤をもらった人もいて、ほんとにお歳暮セットをばらしていたっぽいと発覚しました)

「質より量で、ツリーの下にたくさん並べるのがいいってタイプの人もいるから。そういう人は日用品をたくさんくれたりするよ」
「それで石けん?」
「ドラッグストアの特売ボトルシャンプーとか、ポテトチップスも見たことある。そういうのもラッピングしてプレゼントにくれるの」

なんと!

クリスマスのプレゼントというと、日本だと子供におもちゃか、恋人同士で贈り合うイメージが強いせいか、なんとなく「良いもの」という感覚があります。けど、どうもそうでない例もあるらしい…。言われてみれば海外の映画とか、クリスマスツリーの下にたくさんプレゼントがあります。あれ石けんとかシャンプーやポテチだったわけ…?

なるほどと思いつつも、同僚が信用し切れず(おい)思わずぐぐってみる私。すると国際結婚した方の不満みたいなのがヒットしました。身内からが多いみたいだけど、欧米のクリスマスでは日用品プレゼントもマジであるみたいね。ポテチはさすがに見当たらなかった…。

「多分、家族にはちゃんとしたものを贈り合うんだろうけど、そこまでの仲じゃないから、石けんなんだと思う」とのことでした。日本のお歳暮的な感覚で、もっと手頃なものをお世話になった人へ渡したりもするそうで、そんな感じの物だろうとのこと。ラッピングしてあるのは、ツリーの下に置いてにぎわいに加えてねってことらしい。

クリスマスプレゼントだけあってルーツはキリスト教ですが、宗教・宗派だけでなく家による差の方が大きい部分もあるそうな。一切プレゼント交換しない家もあれば、親戚同士、いとこ同士なんかでもプレゼントし合うような家もあるんだと。親や祖父母から子供たちへのプレゼントも各自ひとつじゃないんだって!おまけにサンタさんからの分も別に来るそうな!それだと用意する側は予算も大変だし、しまいにはシャンプーやポテチになるのかな…。うーん。


日本でも今年はイオンが11月末のブラックフライデーというアメリカのセールの真似をしてニュースになっていましたが、その辺でみんなが買い物するのも、このクリスマスプレゼントらしい。特にアメリカは商業的にも一大イベントなんだって。

11月末にプレゼントを買って、せっせと包んでカードを書いて、12月にカードと共に贈って、各家でツリーの下に並べると!この時期ばかりは、エコとか環境保護とか抜きで、買うし!過剰にラッピングもするし!と。勿論、お店で包んでくれるのもあるよ!

そしてクリスマスが過ぎたら、気に入らないプレゼントは返品するよ!包みはバリバリ破ってゴミの山になるし、ツリー用に切ったモミの木も回収が来るよ!クリスマスは特別でお祝いだからね!


と、この流れを知らずに、ブラックフライデーのセールだけを切り取って真似しても片手落ちなんでしょう。まあイオンだけに、日用品を買う!というのも実はちゃんとリサーチして真似してたのか?と今になって感心してみたり。。。?そのうち日本もクリスマスにはたくさんプレゼントを――なんて言い出すかもしれません。そうなったら世のお父さんお母さんは大変です。…え、ポテチになるだけ?

エリートからのクリスマスプレゼント
過去にもクリスマスの時期に、輸入食材屋さんで見かけるような派手なお菓子を配ってくれる駐在の方はいましたが、今年の石けんはビックリでした。クリスマスのプレゼントのことも、知っているようで意外と知らなかったんだなと。

ちなみに海外からやってきた方々は、クリスマス時期は数週間の休みを取っている人も多いので、今の時期は半分以上いないですが、彼らのクリスマスは大体パターンが下のようになります。

1、本国にいた時と同じようにしようとするタイプ
休みを取って本国へ戻る人もいれば、帰れなくても日本で本国式にしようと頑張る。そして、ターキーが手に入らないとかソースの材料がないとか、ツリーの生木はどこに売ってるとか奥さんに言われて、秘書の方に探させたりする人もいます…。

2、日本に順応してるタイプ
家族連れで何年もいる方が多いですが、クリスマスにはケーキを買って、ケンタッキーのチキンを食べるとか普通の日本人と同じようなクリスマスを過ごすタイプ。独身の方だとパーティーへ行って羽目を外していたり。

3、配慮してるタイプ
日本は仏教国だからと遠慮して、あまりクリスマスの話題をしないようにしてる方もいます。まあ数年経つと事情が分かって変わってはきますが。クリスマスと言わずに「ハッピーホリデー」というのもこのタイプ。むしろ日本人の方が気にせずメリークリスマスと言ってます。





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