◆ なぜお金持ちになりたいの?

前回は、節約ばかりで狭い世界にいると現状に満足してしまう。それは貯金にはいいことだけど、向上心は育たないという話でした。あるもので満足するのは、種銭を貯めておく段階とか、もうお金持ちになって守る側になってから。お金持ちを目指すなら、10でやりくりすることに慣れるより、11,12…20,30…と増やすために努力すべし!と。

では何故増やしたいのか?お金持ちとは何かを改めて考えてみます。

というのも企業に新入社員のやってくるこの時期、何のために働くのかを考えましょーなんてお偉いさんが言っていたので、古い私もちょっと振り返ってみたわけです。


●お金をどうして増やしたいのか、お金持ちになりたいわけは?

勿論、贅沢がしたいから!お金で不安を抱えたくないから!というような理由が浮かびます。

とは言ってもこれも、お金持ちになったら何でもかんでも買うぞーと、本当に物欲まみれになってしまう人もいれば、今までより上のランクのものを買うぞーとちょっと背伸びするタイプ、あまり使わないけどお金があれば欲しい時に苦労しない・悩まないという理由からお金を保険として持っておきたい人タイプと、段階が別れるかもしれません。

最初はあれこれ贅沢しまくって、落ち着いて行くパターンもあるでしょうか。いずれにしても、お金持ちになりたいわけは「欲しいものを欲しい時に手に入れたいから」で、その「欲しい時」がすぐ来る人と、理性が勝つ人と、差が出る感じでしょう。

ちなみに女性はあまりお金で男性を釣ろう(?)というのはありませんが、男性の場合のお金持ちになりたいモチベーションとして、物が欲しいというより美女にモテたいとかってのがあるようです。なので次にはそこも考慮しましたよ。


●次にその「欲しいもの」ってなんだ?

家?ブランド品?高級車?宝石?綺麗なお姉さんとモテモテな人生?他人に羨ましがられたいから?

いろいろ浮かびますな。人(の心)以外はまあ物ですが、お金持ちになってまで欲しいのは、今よりいいものでしょう。お金持ちになったから今までよりランクを落としたってのは聞きませんから。

そして日用品ではないことは確か。ま、お金持ちになったらフカフカでいい香りのトイレットペーパーを使うんだ!って人もいるかもしれませんが…。今は石鹸で頭も身体も洗って掃除も全部こなしてるけど、お金持ちになったらシャンプーを買うんだ!ってこれはそもそもが貧乏です…。

いずれにしても突き詰めるとお金持ちになって欲しいものは「生活の質を上げるためのもの」「自分をよく見せてくれるもの」と言えるかもしれません。綺麗なお姉さんやモテモテな人生も、生活の質を上げてくれるもの・自分をよく見せてくれるものという意味ではブランドなどと同じです。

そして、「生活の質を上げるためのもの」は自分一人の内面の満足、「自分をよく見せてくれるもの」は他人からの評価・外面の満足と分けて考えられるかもしれません。


●じゃあ内面の「生活の質」って?

生活の質を上げたいということは、対比すると「今は生活の質が低い」ということです。「今の人生じゃ足りない」ってことになります。

大体の人は、衣食住もそれなりに確保できていると思いますが、お金持ちになったら、それをもっと便利でよくしたい。そして人間関係を向上したい(つまりモテたい)。認められたい(羨望されたい)わけです。そして今はそこが足りないわけです。だから努力する。

逆に今が全て満たされていたら、お金持ちになろう!とは思わないということでもあります。実際、生まれながらのお金持ちとかガツガツしていないのは、既に満たされているから。

そしてお金持ちになる気がないのに成功してしまった系の人、趣味とか仕事に夢中になっていたら成功してた――パターンの人も、お金持ちになることに意識を置いていなかったため、成功しても生活の質に変化がなかったりします。成功したけど服装に無頓着とか、同じものばかり食べてるとか、そういう偉人のエピソードはこの辺から来てるのでないでしょうか。


●対して「自分をよく見せてくれる」他人からの評価は?

これはある意味、初めから下心しかありません。すごいと言われたい、モテたい、褒められたい、尊敬されたい、みたいな、成功した結果の他人からの視線です。

生まれながらにお金持ちな人は、気づいた時には「すごいと言われていた」わけで「それが普通」なんて表現したりもします。なので、よく見せようと努力したわけじゃない。

夢中で成功した人は、成功して褒められたいとか、好きな子に尊敬されたいとかはあるかもしれませんが、直接お金持ちに結び付いているわけではありません。その面では評価はやっぱり棚ボタです。

ですが、彼らも世間を知って他人の評価を受けているうちに、後天的に変わることがあります。

お坊ちゃんが学生になって(親の金で)高級車を乗り回して、派手に遊ぶようになるとか。職人タイプで成功した人が、モテてお姉さんと遊びまくるようになるとか。手に入れた後に変化してしまう。その結果得るものは「お金持ちでよかった」という満足感です。

それは比較しないと生まれません。

なぜお金持ちになりたいの?
元々、生活の質も評価も満たされていたはずなのに、現実を知って他と比較することで、自分が満たされていると知ります。すると「自分は成功しているんだから」という欲が出て来ます。結果、もっと上を求めてしまう。

「自分はお金持ちで不自由ない暮らしをしているんだから、もっとモテて褒められてもいい」と。今じゃ足りなくなって、もっと上を求め始める。

そして逆に庶民よりもずっと満たされているのに、それゆえの悩みが生まれます。「お金持ちなのにモテないのはずるい」「みんな評価してくれない」

この場合、物欲はお金を出したらある程度は叶えられそうです。限定の高級車とか世界にひとつしかない宝石でも、大金を詰んだら譲ってもらえるかもしれないから。でも心理的な充足は、求め出したらキリがなくなります。

「お金持ちなのにこれしか持ってない」「庶民の○○の方が恵まれてるじゃん」と不幸に思ったり。そこから「よーしもっとお金持ちになってやる」と、頑張って上を目指したり。

落ち込むにしても上を向くにしても、あればあったで満足できず、もっともっととなります。そしてそれがひどくなると、ろくでもないお金持ちになってしまう。

「お金持ちなのに奥さんひとりしかいないのはずるい」→もっと何人もと付き合ってもいいだろうとモラルを壊し始める。

「お金持ちなのに庶民と同じように待つのはずるい」→お金持ちを優先しろとごねて常識を壊し始める。

みたいな。お金があっても許されないところまで行ってしまうと人間関係も壊れます。法律違反をしたりすると場合によっては全て失います。


●まとめ?

というわけで、今よりもお金持ちになれば、便利になって今よりも生活の質が向上するのは確かですが、幸せになれるかというと確実ではない気もします。お金を持ったこと・成功したことで、今にはない煩悩が生まれるかもしれません。平凡だったら「そんなもんか」で納得できていたのに、そう流せないこだわりが生まれてしまうかもしれません。

そういう意味では、お金持ちを目指さずに「今あるものでやりくりする」節約家の方が、精神的には安定して幸せだったりするのかも?

もっともっとという欲は、上を目指すモチベーションにもつながるけれど、今が足りないという不満の種にもなるから。

そしてどこかで満足すること、それが「身の丈」を知るということなんでしょう。

なんてとうとう悟りを開きかけました!すごいぞ、私。でも私はお金持ちを目指してますから、引き続き煩悩の旅に出てきます。。。





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