◆ アリよりキリギリスになれ?

お金持ちには節約派の人と散財派と両方のタイプがいます。

前者の節約派は支出を減らし、コツコツと貯金をしてある程度の富を築いています。
とは言っても(庶民が貯金したところで限界は見えてますので)貯めて富につながるのというのは、元からそれだけ入ってくる人・恵まれている人が多かったりします。ですが、だからこそ彼らは元からの財産を「維持するために」お金持ちになっても無駄な支出を避けたりします。

一方で散財派はその字の通りに使うことをためらいません。自分が無駄と思うことにはケチだったりすることもありますが、自分が欲しいものは我慢しなかったり、派手で羽振りがよかったり。このタイプはなくなってもまた稼げばいいというポジティブな人が多いです。

アリとキリギリスの童話だと、前者の節約派がアリで、後者はキリギリスでしょうか。そして日本ではアリの生き方が推奨されます。いくらお金があっても節制の効かないタイプは「成金」とか言われたりして、眉を顰められます。

お金持ちを目指すならアリよりキリギリスになれ?
では庶民がお金持ちを目指す時には、どちらを真似したらいいのか。

成金タイプを目指すには先立つものが必要なので、消去法だと節約派が手っ取り早く真似しやすい。起業するにしても、投資するにしても、最初にある程度の元手を貯めるためにコツコツ派で頑張るという方法もあります。

ですが庶民だとコツコツ節約するにしてもできる額も知れていますから、節約生活をいくら続けてもお金持ちにはほど遠い日々が延々と…、なんてこともあります。そしてそのうちその生活の居心地がよくなってしまう。

いつかのために節約を続けて無駄なものは買わず、エコで清貧に――とそんな生活に馴染んでくると、これはこれでいいかなと現状に満足してしまうわけです。

そんな「身の丈に合った」生き方も幸せではありますが、今回のお金持ちに言わせると「これは生きているだけで、向上心がない」そうです。


金持ちでない庶民こそ、もしもの場合の貯金とか節約は大切ですが、そこに固執すると今あるものをできるだけ使わず守るだけで満足してしまうから、這い上がれない。

例えば10のうち7から5に、そして3しか使わずに済んだとか、そういう方にエネルギーが向いてしまうと、トータルの10は変わらない。

10だけじゃ足りない、11から15、いずれは20、30と増やそうという意思がないとお金持ちにはなれないと。

聞いてみるとなるほど一理ある話ではあります。


そこでこのお金持ちは、節約するばかりではなくて、たまにはランクの高いものを手に入れたり贅沢をする。便利なものに触れる。そういう息抜きをすることで、世界にはもっと便利なものがあると知るし、もっと稼がないとという気になる――、と言ってました。無駄な遊びの部分こそ進化があるんだそうな。

ホウキとチリトリで掃除はできるけど掃除機があればもっと便利です。けど掃除機はホウキ・チリトリより高価で、使うたびに電気代もかかれば消耗品も必要です。

今の生活でより多くお金を残そうとドケチ生活をするのなら、ホウキとチリトリで掃除して、掃除機代・電気代・消耗品代を貯金するのが一番です。実際そんな清貧暮らしも支持されています。

一方で掃除機を手に入れて便利さを知ることで、今度は洗濯機も欲しくなるし、食器洗い機も欲しくなる。それには今の稼ぎでは足りないという現実に突き当たる。そこであきらめるか。もしくは何とか稼ごうと思うか。稼ごうと思えれば、それがモチベーションにもつながる。

また掃除を既に持っている場合でも、もっと便利で高性能なものや自動のお掃除ロボなんかを使ってみる。そうすることで今まで「贅沢」と思っていたものが、「便利」と気づいて、「当たり前」に変わる。こういう進化に触れることが、世界を広げるきっかけになる。これが今回のお金持ちの説です。

少しの贅沢が向上心を生む、と。


まあ、今の若い世代は年収が減っていることもあって、保守的でお金を使わない、○○離れが多い、なんて言われてます。できるだけ物を買わずに節約生活することを支持する人が増えてますから、上のお金持ちのような話も「物を買わせるための陰謀だ!」なんて言われそうです。

個人的には、どちらの説も間違いではないとは思いますが、今もう既に持っているなら節約派でいいけど、これから稼ぎたいと思うなら、やっぱりもっと欲しいとガツガツするためのモチベーションは必要になるのかな、そのために適度に欲求を刺激するのはありかなという気はしました。

とは言っても普通のサラリーマンだと、昇給以外にもっと稼ぐ方法はないし、現実的には10から倍にするのは難しい。やっぱりコツコツの方がいいなんて節約派にならざるを得ないのかもしれません。





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