◆ お金持ちはお金目当ての人を引き寄せる?

「お金持ちにはお金目当ての人が寄ってくる」
よく言われる これは事実です。

お金持ちになると、お金をくれ、貸してくれ、儲け話がある、何かを買ってくれ…なんて目的のある人から、ちゃっかりおごってもらいたい、美味い話に乗りたいとおこぼれにあずかろうとする人まで、ありとあらゆる人が寄ってきます。

お金持ちの性格や人間性よりも「お金を持っている」ということのみに関心があって、とにかく利害でつながろうとする人たちは大勢います。そういう人はとにかく目的のためにお金持ちを褒めて持ち上げたりしますが、お金持ちが自分の望みを叶えてくれないと途端に態度が変わったりもします。

「さすがお金持ち!いいもの持ってますね。そんなに余裕があるなら10万でいいから貸してください」→断られたら「ケチ!」みたいな。まあこれは極端ですが。

借りたい・物を売りたいといった目的がある人は、達成できたらお金持ちが用なしになる。おこぼれにあずかろうとする人はずっとくっついてますが、これも相手が自分にメリットをもたらさないと、疎遠になってしまう。

そんなお金目当てにされた経験をくり返して「みんな調子のいいことばかり言うのでもう信用できない」なんて人間不信気味になっているお金持ちもいます。一方では「さすが」なんておだてられて、ますますその気になってしまっている方もいます。

いずれにしてもお金があるゆえの人間関係ですが、こういうお金目当ての人が寄って来るのは、通常はあまりいいことではありません。貸したりおごってあげないと逆恨みされたり、トラブルになることもあるからです。よからぬ人たちが、お金目当てに詐欺を働こうとしてやってくることもあります。

それゆえに代々の資産家だとか、悟った人は、「お金があるふりをしない」とか「自慢しない」「目立たない」みたいな処世術を身に着けたりもします。できるだけ「お金目当て」の人を引きつけないようにする。そうすることで未知のトラブルを回避するわけです。

お金持ちはお金目当ての人を引き寄せる?
一方で、自業自得というか「自らお金目当ての人を呼び寄せている」ようなお金持ちもいます。

今回のお金持ちはこのタイプです。この方は物を売る業種ではなくて知識を売る系の事業で成功しました。なので自分の頭が全てです。元々頭がよくて自信もあったものの、若い頃に独立して成功したことでますます自信が付きました。

「この間も大きな契約が取れて、また儲かっちゃいそうだよ」
「こんなに稼いでも使う間もないよ」
「もういつ仕事辞めてもいいんだけどさ、クライアントが俺じゃなくちゃダメだって言うから辞められなくてさ」
「今年の年収は○千万は軽く行きそうだね。節税でこの間、別荘を買ったんだ」

この方と話をしていると、そんな感じでありとあらゆる自慢話を聞くことになります。放っておくと自分の年収から資産から一方的に語り出すお金持ちは少なくはないのですが、この方もそんな一人なので、今の資産状況まで教えてもらえます。「すごいですね」「さすが」みたいな相槌を打っていると、どんどんエスカレートしていきます。

昔はこういうタイプのお金持ちに遭遇するたびに、「誰にでも自慢しまくってると犯罪に巻き込まれたりするんじゃないのかな」と心配したりもしましたが、毎回毎回聞かされるうちに、少しは痛い目見ろ!という気になってくるものです…。

で、こういうタイプの方は、
1. 特定の好きな相手にだけすごいと言われたい(純真なアピール)
2. 私も含めた女全てにすごいと言われたい(モテたい)
3. 男女問わずにすごいと言われたい(格の違いを見せつけたい)

の3段階になってますが、残念ながら私に自慢をしてくれる相手は、2. か3. のとりあえず女に自慢したい・誰にでも自慢したいタイプなので、そこから特別な関係に発展することはありません。私の聞いた話は、大体周囲も「何度も聞いた」と言ってます。

1. の好きな人にだけ格好つけたいタイプなら、相手が(¥¥)な顔にならない限りは微笑ましい求愛行動と言えなくもないのですが、2. 3. タイプは無節操なので、反発する相手も悪い人も当然引き寄せます。一方で普通の人は引きます。そして残るのは、お金目当てで称賛してくれるタイプだったりします。仕事だから「すごいですねー」と言ってる私もある意味ではお金目当てで称賛してるとも言えなくはないかも。


そもそもこういう無節操な自慢好きは、いつでもどこでも誰にでも「すごいですね」「さすが」と言われたい称賛を求めるタイプです。承認欲求が強いとも言います。なまじ成功しているだけに自信の裏付けもあるので、ますます自慢に拍車がかかります。

「俺ってすごいんだから、すごいと言って!」→で、本当に言われると、「そうでしょ、やっぱり俺ってすごいでしょ!」→「こんなに称賛される俺ってばすごい!」→「俺ってすごいんだから、すごいと言って!」と、自慢をくり返すループになっている。

普通の人は何回かは「すごいですね」「さすが」と言っていても、毎度毎度だとうんざりして、仕事以外は距離を置いて行ったりします。自慢が不快と思う人はそもそも寄り付きません。

そして残るのは「すごい」「さすが」と常に言ってくれる人。でもタダで言ってくれる人はあまりいませんから、おごってくれるとかおこぼれにあずかれるとか仕事の利害とかの、何かメリットが必要になったりします。

お金持ちからしたら、褒めてもらう代わりにお金を払う状態です。

普通のお金持ちが、お金目当てに褒められるのは嫌だと言う一方で、このタイプの方は、褒めてくれる相手には羽振りがよかったりもします。お金目当ての人=褒めてくれる取り巻きを必要としているわけで、ある意味ではどちらも利害が一致しています。

そこで終わればいいのですが、残念ながら過度に称賛を求めるタイプになると、今度は「褒められないと」相手と付き合えない。そもそも他人との対等な人間関係は求めていない。欲しいのは、自分を崇め、褒めてくれる人だけ、なんてとこまで行ったりもします。

そうなると他人を対等な存在として見ませんから人間関係も破綻します。純粋にそのお金持ちの成功を尊敬して近づいてきた人とか、「お金以外の面」を見て近寄ってきた人のことも見下して、いい加減な態度を取って傷つけたりもする。そして当人自らが「お金目当てでない人を遠ざけてしまう」状況になる。

その結果、マトモな人は淘汰され、お金目当ての人だけが残ることになります。


心理学でその昔「マズローの五段階欲求」なんてのを習いましたが、人は生理的欲求や安全が満たされると、社会的欲求だの、承認、自己実現といった欲求に移行するそうです。褒められれば嬉しいのは誰もが持つ感情で、それをモチベーションにして頑張ることは誰にでもあることではあります。

ただ、こういう方のように極端になると、自己愛性人格障害とかモラハラだとか、出るところに出たら名前がつくかもしれません。承認欲求が強過ぎるのはアダルトチルドレンだ、なんてことを書いている心理学の本もありました。そういう面から見ると、過剰なのは病んでいるからとも取れます。

そしてこのタイプの人たちは過剰であるゆえに、それを得るために病的なほどの努力をする。エネルギーやモチベーションが普通じゃないわけで、普通の人以上の努力ができる。だから成功する率も通常より高かったりする。結果、お金持ちの一部にはこの手の方が多いということに…。

なのでこういう方を相手にお金を払って褒めてあげるシステムを作れば儲かるんじゃないかとふと思ったりしましたが、もうとっくにありました。お姉さんがお酒を飲ませて接客してくれるような夜のお店がまさしくそうなんでしょう。お金を払って褒めてもらえる、どちらも傷つかないいいシステムです。

そういえばこのタイプの自慢したがりなお金持ちは、その手のお姉さんと飲むお店が好きな方が多い気もします。それで家庭を壊したなんて方もいますが、これもある意味では家族の「対等な関係」よりも、「お金をばらまいてでも褒めてもらう」関係を選んでしまったと言えなくはないのかな。





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