◆ お金持ちにロマンはあるか

(自分の代で成功した)お金持ちと話していると、とにかく夢を語るというのは、前にも書いたことがあります。実際、お金持ちの男性は話好きな方が多いです。私も親には「うるさい」「黙ってなさい」と言われるくらいおしゃべりな子だったのですが(まあ女の人は大体おしゃべり好きでしょう)、お金持ちの話を聞いていると「男の人のが話好きだよなー」としみじみ思います。

と言っても男性と女性のどちらがおしゃべりかとかそういう話をしたいわけではありません。どちらの話が面白いとか、そういう話でもありません。

寡黙な人の割合は男性の方が多いとは思いますが、武勇伝やら自慢・成功談話やら世界観やロマンやら、お酒が入った時のお説教なんかは、女はあまりしませんが、男の人はお金持ちに限らず語りたがる。そういう面では元々男性の方が、自分の生き方やら考えを語りたがる傾向があるのかなとは思います。

特に自分の成功でお金持ちになった人は、お金持ちになったという現状が自信の裏付けになっている。なので「自分はいかにして成功したか」「自分の世界観」を語ってくれちゃったりします。

とは言っても、お酒の席などでこちらが振ってようやく謙遜しつつ話してくれるくらいの方もいれば、もうそれ何度も聞いたから!と突っ込みたくなるくらい自分からノリノリで自慢話をくり返す方もいるわけで、そこはお金持ちといえども性格によるとは思います。

ついでに言うと、自虐風自慢というやつが得意な方、謙遜しつつもなんとなく聞いてほしそうな方もいれば、堂々とした自慢でも嫌味に聞こえない方もいますし、もうそこは千差万別。

なので今回のポイントは、自慢をするかしないかではありません。そんなお金持ちの語る「夢」やら「ロマン」やら、「成功談義」を聞いていて気づいた世代間ギャップです。それは何ぞや?と勿体ぶるのもなんなので、先に答えを言っておきます。

若い世代のお金持ちほど、実際の儲け話や具体的なビジネス内容や金額を自慢したがり、年を取って行くと成功にまつわる世界観やロマンを語りたがる。若い世代ほど即物的で、年取った世代はロマンチックというとちょっと気持ち悪いですが…、な感じ。


「この間話したプロジェクトだけどさ、俺が○○して××したおかけで△△億の受注が入って来たんだよ。おかげで今期の売り上げは去年よりアップしそうだし、臨時ボーナスも出そうなんだよね」

こんな感じで自分の仕事の成功を語ってくれたり。もっと具体的で専門的な仕事の話を延々と説明してくれたり。

「今年もまた年収が五千万超えそうだし、配当と家賃収入も入ってくるし、儲かりすぎて来年の税金が怖くてさ~。ほんと税金高いよね。それで優遇されるとか何かメリットあるわけじゃないから取られ損だよな~、シンガポールとか移住する人の気持ちよく分かるわ」

みたいに誰も聞いていないのに、自分から年収やらなんやらを延々と語り出してみたり。

こういうのは(気持ちが)若い方に多いです。カッコで注釈をつけたのは、実年齢は年取っていても、モテたい系とかガツガツしていて気持ちが若い方も含む、という意味。独身に限らず既婚者でもいます。

お金持ちにロマンはあるか
一方である程度落ち着いた年齢のお金持ちの自慢は、自慢であっても直接的ではない。

「おかげさまでこの会社を続けてもう○十年が経ったけど、最近は会社の理念も理解されてきて、社会にも恩返し出来てきているのが嬉しくて~」

「俺がこの会社でやろうとしていることは、日本の未来を見据えた○○なビジネスで~」

「この間の商品のネーミングを考えたのは私だけど、あれは○○語で××という意味でね、△△な思いを込めて名付けたんだ」

こんな感じで、儲けるためにやってますという即物的な自慢ではなくて、社会的な貢献とか未来とか後世とか、もっと大きなスケールの広大な話になってます。あとは自分のビジネスにロマンや特別な使命(と言うと大げさですが)、そんな意味を持たせてみたり。そういう面では上と比較すると自慢とはちょっと違うかもしれない。自分史というか歴史物語というか、自分の存在意義を求めているというか。

ついでに「若い世代の人たちにはまだピンと来ないかもしれないけどね」なんて前置きから、話を聞いているうちにちょっとお説教っぽくなっていくのもこちらのタイプ…。


男女で言うと男性は具体的な数字にこだわりがちで、女は全体のイメージや感情を表現しがちというけれど、お金持ちの自慢話を聞いていると、前者の若い世代は男性的で、後者の年取ると女性的になるとも言えるかも。でも女より男性の方がお説教は好きだから、そっちに脱線する点は男性らしい?……なんてあれこれ考えてみたり。

どうしてこうなるのかはっきりした理由は分かりませんが、世代の傾向について私なりに推測してみました。

●年を取ると処世術やら、し飽きたとかで(?)自慢の仕方も穏やかになるのかもしれない。

●もしくは同じ人でも、若いうちは「金金金金」「成功成功成功」で来たけれど、年取るとこれまでの人生に意味を持たせたいとか、体裁とかのためにロマンを後付けするのかもしれない。

●あるいは元々の価値観の差。世代によってお金儲け・仕事に対する考え方が違うのかもしれません。

昔は露骨にお金の話をするのはよくない風潮があったりで拝金主義や自慢は口に出すものではなかったけれど、今は儲けてますと平然と言ってもすごいと尊敬される時代、とかね。儲かれば何でもいいという結果優先の考え方と、社会に役立つことをしたおかげで儲けさせていただいてますという過程重視の建前論の差とか。

まあどれが正しいとかってものでもないですが、お金持ちの自慢を聞く機会があったらこの辺を意識してみてみると、傍から聞いたらただの自慢も奥深く思えるかも?なんて。

今回は「もう何度も聞いたよ!」の自慢を聞いている時に、私はこんなことを考えていますという話でした。。。





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