◆ お金持ちは「思考を現実化させない」?

「思考は現実化する」というのはナポレオン・ヒルという人の有名なビジネス自己啓発系の本です。本屋さんでビジネス関連のコーナーへ行くと、「人を動かす」「道は開ける」とか「7つの習慣」なんかと並んで大体置いてあるはずです。大判・携帯版などサイズも豊富だったりします。読んだことがなくても見かけたことはあるという人も多いくらい古典的な本でしょう。

この「思考は現実化する」は、本の内容よりもタイトルだけが独り歩きしてることも多かったりします。イメージングとか潜在意識とかスピリチュアルな系統の話でよく出てきます。お金持ちになりたかったら、お金持ちになったイメージを連想しましょうとか。具体的に想像できないことは叶わない、とか。このブログでも何度か話題に取り上げて、そのたびに「札束風呂…お金持ちお金持ち…」とか私も呟いてみてます。

で、決してこれを全否定するわけではありませんが、実際のお金持ちの反論話も過去には書いてました。
お金持ちは成功の夢を見ない?

実際、攻めるタイプで成功したお金持ちは考えるより手足が先に動いてる感じなので、イメージングなんて悠長なことはしてません。お金が降ってくるのを想像してるヒマがあるなら稼ぐことを考えろとか、イメージングみたいなのをちょっと馬鹿にしてたりする人もいます。

ただ、彼らの行動のモチベーションにも「もっとお金持ちになってモテたい」とか「ビッグになってほめられたい」とか、成功したらこうしたい目標があることが多いわけで、その点では思考が先にある、到着点が見えているとも言える面もあるでしょう。

お金持ちは「思考を現実化させない」?
さて、前置きが長くなってますが、今回はそういうタイプとも別の、お金持ちになった人の後ろ向きな言動について。前回の「あると心配」からの続きです。

上のような「思考が現実化する」が事実だったら、お金がなくなったらどうしようと悩んでばかりいる人、妬まれないように謙遜している人は、本当になくなってしまうはずです。それを逆手に取ったのが「お金持ちのふりをする」。成功する前から成功したつもりで生活し、お金持ちになりきるという方法です。引き寄せなんてのもその仲間でしょうか。なので、やっぱりスピリチュアル的には、貧乏的なワードは禁句なんじゃないかと。

ですが、前回も書いたように実際のお金持ちでは心配性な人や謙遜するタイプが多くいます。もう持っているからこそ、減らしたくない、なくなったらどうしよう、と庶民には贅沢なとしか思えないことを延々と悩んでいます。お金持ちが大好きな節税もある意味はネガティブな、なくならないように、という点から来ています。

「今あるお金がなくなったらどうしよう」
「稼げなくなったらどうしよう」

そして現実に周りを見ると、しょっちゅうこんな心配をしているお金持ちが実際に駄目になった例は、正直、見たことありません。流行り廃りの激しい業種で事業に失敗して心機一転となった方はいましたが、心配性のおかげでリスクのヘッジはできていたようです。

つまり「こうなったらどうしよう」→「ならないように」がうまく行っていると。

むしろ、イメージングの正しい例の「儲かりすぎて困る」「使い切れないほどあるよ」「俺様が失敗するはずがない」的な言動の人の方が、数年後が危なかったりもします。

これは多分両者の性格もあって、やっぱり「使い切れないほどある」とか言っちゃうタイプはガンガン攻める経営をしたり、ハイリスクハイリターンなことをする。自信がありすぎて過信してしまったりするので、リスクの分散や貯金的なことをしない。

一方で「もしなくなったら」と心配症な人は、もしものために蓄えたり、それほどのリスクを取らなかったりする。ただし守りに入ってしまうと減らなくても増やせはしません。

そういう意味ではガンガン行ってしまうタイプは、まだ未完成というかゴールしていない状態であり、心配性的なタイプはリタイヤしてしまった思考と言えるかもしれません。

なので、「成功するまで」「お金持ちになるまで」は、思考は現実化するのだ!とお金持ちになり切って札束風呂を想像してモチベーションを上げて、「お金持ちになってから」は思考は現実化させないために使う、のが実際のところなのかなと。

つまり「思考は現実化する」は、過程向きの手法なのかもしれません。まだ持っていない人は、リスクを取って責めることも大事なので、心配性なばかりでは大きく成功できない。楽観的で自信家で「イメージ通りに世界を作る」くらいの意気込みが必要なのかなと。

でもまあ実際の場合は、攻めるにしてもリスクヘッジは必要だとは思いますが…。





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