◆ お金持ちと金貨

少し前にシンガポールに行ったお金持ちからシンガポールドルをもらった話を書きました。
シンガポールと風水
そのコインについて、別のお金持ちと話していたのが今回のきっかけ。

「護符と国の繁栄のために風水を取り入れて八角形なんだそうですよ」なんて受け売りをそのまま話していると、今回のお金持ちが「そう言えば」と何かを思い出した顔をしました。

お金持ちと金貨
「八角形じゃないけどね、僕も金貨を手に入れてからいいことが続いてる。仕事が軌道に乗ったのも、あれからだったな…」なんて少し遠い目をしながら言いました。

「金貨を手に入れていいこと?それってどんなことですか?」
もしかして不思議な体験でもしたとか?身を乗り出して話の続きを聞きたいとアピールする私。

するとお金持ちは苦笑しつつ「まあ偶然だろうけど」と前置きしてから話し始めました。

「ちょうど独立してすぐの頃、仕事の帰りに銀座を歩いててね、貴金属店のウィンドウの金細工のディスプレイに目が留まったんだ」

「それで?」

「そういえばニュースで金が暴落してるとか言ってたなって思ってさ、安かったら買ってもいいなってそのまま店に入った。やっぱりニュースを見た人がたくさん来てて、品切れのもあるとか言ってた。金のバーよりなんとなく金貨に目が行って、起業記念にしようって1/2オンスの金貨を一枚買ったんだ。1オンスは手持ちがなかったから半分サイズでね、普通のメイプルリーフコインだよ。お守りってほどじゃないけどさ、あの頃は独立したんだなと思いながらよくそれを眺めてた」

「それで?」

「実物があると実感がわくから、手に乗せて見るたびにほんとに独立したんだ、がんばらなくちゃって思って前向きになったよ」

「それで?」

「それで?それで夢中でやってきたら上手いこと流れに乗れて今に至ってる」

「え?それだけですか?」

もっと不思議な体験とか、感動ストーリーを期待していたのに、あっさりしていてオチもない。えー、という顔でお金持ちを見ていると、「でもね」と弁解するみたいに付け足しました。

「独立してから今まで大きなトラブルもなかったし、健康で毎日がうまく行ってる。いつの間にか忘れてたけど、あの金貨のおかげだと思うんだ」

忘れてたくせに「あの金貨のおかげ」ですかー!と、思わず突っ込みかける私。実際、このお金持ちはコインの話をして数年ぶりに思い出したんだそう。

「その金貨は今、どこにあるんですか?」

「うーん、僕も今、それを考えてたとこ。多分、事務所の引き出しにあるはず…」

なんて大事な金貨の場所も忘れちゃってます!メイプルリーフといったって、1/2オンスだったら数万円くらいの値段にはなるのに!

「女の人と違って宝石とかは興味ないからさ、あの金貨を買ったのも、たまたま通りかかった時に地金が安いってニュースを思い出したからなんだ。いざとなったら換金できるって軽い気持ちだったけど、やっぱり金は普通のコインとは違うのかもね」

ここにきてそんな発言。もしかしてやっぱり普通じゃない経験でもしたとか?

「どう違うんですか?」

「金色に圧倒されるって言うか、やっぱりゴールドだなって。その特別感が支えになったのかもしれない」

うーん抽象的ですな。特に何かを感じたとかオカルトな話はありませんでした。おまけに上で書いたように、ずっと忘れてたそうですし。。。今になって取ってつけたみたいな発言ではありましたが、このお金持ちが言うには、たまたま思いついて買った金貨でも、支えになってここまで来れたということです。

「まあ金貨じゃなくてもなんでもよかったのかもしれないけどね」

最後にボソリとそんなことも!結局はなんでもよかったんかい!

でもこんな風に、お守りみたいなもののおかげで励みになったなんてのは、ありうる話かもしれません。金貨とまではいかなくても、石ころでも、願をかければお守りになる?

私個人的には、願かけする気がなくても宝飾品とか金は欲しいなあ。なんて俗世にまみれたことを考えてみたりして。女は光り物が好きという俗説の通り、いつでも大歓迎です!

……と、まあ今回の話はちょっとオチもない世間話の延長みたいなものですが、ここのところ真面目な話が続いたのでたまには息抜きでした。





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