◆ あれこれ手を出すお金持ち

今回のお金持ちは、メインの事業に派生していくつも会社を持っている方です。頭がよくて仕事が好きで仕事人間って感じの方ですが、スポーツ観戦が趣味だとかで、サッカーやオリンピックなどの開催中は寝る間も惜しんでテレビに齧りついているそうな。先日も女子サッカーの話を延々と語ってくれました。

さてこのお金持ちは上で書いた通りの仕事人間でして、スポーツの話題以外だと、何を話していても仕事に結び付かないかと考えてしまうみたいです。まあ正確には「儲からないかと考えてしまう」という感じ?

具体的に書くとご本人の仕事や諸々が特定できてしまうので大雑把にぼかすと、本業があったとしてそれに伴う雑事や外部業者とのやり取りをしているうちに、そっちでも儲かるじゃんと派生の事業を始めてしまうのです。

あれこれ手を出すお金持ち
実際のお仕事とは違いますが、例を挙げるとしたらこんな感じ。

家を建てようとして釘や木材を揃えていたら、質がよくて安い釘屋さんと仲良くなった。これは売れると、その釘屋さんと交渉して釘の卸屋をはじめてしまった――、とそんなノリ。

正直、社員さんは「社長がまたなんか始めた」と振り回されてばかりで大変そうですが、ある程度の枠が決まったら社員にも権限を与えて任せるので、いろいろやってみたい系の人には楽しいみたい。逆にルーチンのことをしていてお金がもらえるのがサラリーマンのいいところ…的な考えだと付いて行けないようです。まあ、そういう社員さんは淘汰されてるというか、いなくなっちゃっているみたいですが。。。

しかし社長の思い付きみたいなそんなノリで実際にうまく行くのかというと、軌道に乗らずに撤退した例もたくさんあるそうな。おい。やってみたら採算が合わなくてやっぱり駄目、となる方が多いとも言ってました。ただそんな中でも、出来た縁は切らないのが大事だそうな。

先ほどの例で言ったら、釘の卸業は儲からなくて止めても、釘屋さんとの縁はつないでおく。もしも釘が必要な相手がいたら紹介するし、自分の本業の方でも「うちはこういうすごい釘屋さんと仲がよくて、製品にもその釘を使っている」とそこをアピールポイントにして、売り込んでいくことは忘れない。

釘屋さんの実力を認めて勧めることで釘屋さん本人も儲かるし、お返しとして釘屋さんもお金持ちの会社をお勧めしてくれたりお客さんを連れてきてくれたり、互いに幸せになる。

この方の場合は「あくまでも本業に付随して派生した」事業がポイントなのもあります。家を建てようとして、建物を見ていたらラーメン屋さんを見つけて儲かりそうだと思った、みたいなぶっ飛んだことにはならないので、縁がちゃんと本業にもつながっていきます。

「人が良くてこんなことをしているわけじゃないんだよ。ちゃんと自分が儲かるために計算してるの」

直接お金にはならない紹介のことも、ご本人はそんなふうに言っています。謙遜も半分と言ったところでしょうか。

勿論、失敗ばかりではありません。ノリで始めた事業がうまく行って社内に収まらなくなって、新会社を作ろう!となった例もあり。派生の方が育って従業員が増えている業務もあり。ただいずれも本業との接点があるわけで、事業が軌道に乗ると本業も付随して儲かっていきます。

こちらに関しても「効率よくもっと儲けたいって考えた結果」とこのお金持ちは言ってました。


成功したら儲かるんだし、吸入源が増えることで会社も安定するしいいことだらけ。失敗するのが当たり前なんだからダメ元でやってみるのが大事、とこのお金持ちは言ってましたが、そう簡単にできるものではありません。余計なことをして失敗するのは無駄なコスト、という考え方もあります。

手を広げすぎて、本業が何なのか分からなくなってしまっている会社も世の中多いです。あれこれ新しいことをやっているのを傍から見たら、「あの会社は大丈夫?」と不安になる面もあります。儲からない会社ほどあれこれやって泥沼にはまる、なんて話もありますから。

なのでただ闇雲に挑戦するだけでなく、駄目なら撤退も頭に入れるシビアさと、あくまで本業を軸にしたブレなさと、みんなで儲けようという前向きな意識と、いろいろなバランス感覚が必要なんだろうなあと思うわけです。





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