◆ ガラパゴスとグローバル

ここのブログはBloggerというレンタルブログサービスを使ってます。Googleが運営しているので大元がアメリカです。なので何か機能を追加したい時やエラーが出た時などは、検索して先人の方々が日本語で残してくれたブログがヒットすればありがたいけど、英語でようやく情報が掴めることもあったりします。ここに限らずWordPressなどでもエラーを解決しようとしていると、英語サイトしかヒットしないなんてことも多々あります。むしろ英語もヒットしない時が一番困ったりします…。

国産のAmebaブログやはてなで英語しか解決法が見つからないなんてことはないと思いますが、英語圏で生まれたツールはどうしても、英語圏のユーザーの方が多いだけにそうなるんでしょう。そしてそんな経験をすると、「英語ができていれば最初から英語圏で情報を探せるから有利だよなー」と思ったりして。

ブログに限らず、プログラミング言語とかWEBのHTML言語も英語がベースになってるから、日本人はタグを一個一個覚えてるけど、英語圏の人は直感で分かるのかなとか思ったりもします。

例としてWEBやブログで文字を太字にするには<B></B>というタグで囲むのですが、このBboldBボールド体(太字フォント)の意味です。日本語感覚だと<太></太>みたいな?それ以外に画像を貼りつけるタグも<img src="~~">ですが、このimgimageの略語。

仕事でよく使うExcelの関数も、やっぱり英語から来ています。SUM関数が一番有名ですが、このSUM合計という英単語。その他、AVERAGEとかIFとかCOUNTとかExcelは割とそのまんまな単語が使われてますが、滅多に使わないような関数だと英単語の意味が分かっている人はすぐに理解できるのに、分からないと探すだけで手間取ったりして。

仕事の面でも私の場合は外資なので、仕事のツールやマニュアルやドキュメントやらが海外と同一だったりして、何かと「英語圏の人は、日本人よりはじめから言語の面でも有利だよな」「見えてる世界が違うんだろうな」なんて思う経験だらけです。

ガラパゴスとグローバル
単純人口だけでも英語圏の方が日本人より多いから、日本国内の情報と海外(英語圏)とを比較したら、圧倒的に英語圏の方が情報は多くてコミュニティーも大きい。

企業もそれで「国内だけでは限界だから英語圏に飛び出したらもっと売れるはず!」と海外進出している昨今。でもあっさり成功しているところもありますが、失敗して撤退してきているところ、その国々の改良をしてようやく成功しているところと色々です。

世界を相手にしたら、日本国内に限るより人口も多いからマーケットも大きいはず。

これは正しく、またお金持ちの中でも実際そう言う人も大勢います。「だから君も頑張って世界に飛び出したまえ」みたいに励ましてくれる人も何人もいます。前に私もそんなアメリカ人のお金持ちの話を書いたことがあります。
世界を目指せ?

でも今回は、そんな意見とは反対側の話です。というか上のお金持ちの話がエリートの発言だとしたら、今回のは庶民向け?

世界を相手にすれば人口も多くてマーケットも大きい。それは事実だけど、でもそれだけでない。日本国内のメーカーよりも、英語圏の方が参入しているメーカー数も多いという事実もあったりする。競争率も上がるわけです。

そして日本人(私)が「もっと英語が出来たら世界が広がるのに」というのと逆に、英語ネイティブの外国人の同僚は「日本は独自の言語があるから、そこで参入阻止できてて羨ましいじゃん」と言います。

日本人にとっては、英語ができないままの方が(世界と戦わずに済んで)幸せだと思うよ、というのがこの人の意見です。ついでにその方が自分のような日本語もできる外国人が重宝がられるから嬉しいとも。エリートが聞いたら後ろ向きだと怒りそうですが、これはガラパゴスのメリットですな。

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同じ土壌に立った時に生き残れるのは、一番上、本当のエリートだけ。日本国内でエリートになるより、世界を相手にした方がレベルも高くなるから生き残りも厳しくなる。

だからまあアメリカ人のエリートの方がそれを推奨するのは「その人が一番上だから」と。そして庶民が鵜呑みにしても真似できないのではという意見。。。

英語圏をマーケットにした方が人は多いけど、埋もれてしまう率も高くなる。それが世界進出の欠点で、エリートじゃない庶民が生き残るにはやっぱり「独自化」「差別化」が必要なんだと言います。世界で同一の規格がグローバル化だと言いつつも、やっぱりその中で個々の特徴が他と違っていないと選ばれない。

私はアメリカ人のお金持ちの話を聞いて「なるほどー、やっぱり英語ができてグローバルな人は有利だよなー」と単純に思い込んでいましたが、真似してもみんなが成功できるわけじゃないからと言われれば、「それもそうだよなー」と今回の意見にもうなずいたわけでした。

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独自文化があることでグローバル化には流されず住み分けができる。その辺が最初に挙げたような、国産ブログツールとか、国産サービスなんかでしょうか。元々海外にあったものを真似して日本人向けにしたことで国内に特化してるけど、海外製品にない良さを提供できる、みたいな。

仕事のやり方でも、海外のやり方をそのまま持って来られる場面では向こうの勢いに負けそうになりますが、日本独自のやり方がある時はこちらもちょっと言い返せたり大きく出られたりします。特に法律が絡んだりして独自の主張のしやすい職種だと海外にも負けずに「これが日本のやり方だから」とこちらの意見を通せる。

たとえば人事だと労働法、経理だと税務や会計システム、ITだと2バイト言語問題(日本語環境)、営業だと日本人の特性や慣習?みたいな。まあ後になるほど法的な縛りがないので、相手が強いと「グローバルのやり方はこうだ」と押し切られマス。。。

そんなわけで、グローバル化や広いマーケットが有利とは簡単には一概には言えない。広いマーケットにいる人は(そしてその中の庶民は特に)、むしろ日本のような独自の狭い環境を羨ましがっているという話でした。

そして庶民がそんな世界で儲けたりお金持ちを目指すなら、その両者を見極めてうまいこと隙間をつくのがいいのかなと思ったり。実際の物だけでなく情報や文化も含めて、個人でも企業でも、言葉や文化の差を利用して輸出入をしている人は大勢います。

最初に挙げたような英語圏のトラブル解決策を日本語にしてブログで記事にしてくれている人も、英語と日本語の隙間をついているわけです。またあえて海外の人が日本語で情報を発信してみたり、逆に海外で日本人が日本文化をアピールして「珍しがられる」のも、他との差別化だったりします。私の同僚も「日本にいると外国人っていうだけでモテるし、英語と日本語ができるだけでもすごーいって言われるよ」と自分の独自性をしっかり自覚しています…。

そういえばデータベースでも、日本語データベースの「桐」というものがあります。上で例に出したようにデータベースなんかは英語をベースにした構文がほとんどなのを、あえて日本人向けに日本語でできる!と打ち出した国産ソフトです。昔からあるソフトながらシェアも知名度も海外のツールに負けてますが、この先も細々とでも頑張ってほしいものです。→日本語データベース「桐」





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