◆ 努力より大事なもの

先日とあるお金持ちと話していた時のことです。
「やっぱりさ、いくら努力をしても結果が伴わなければ意味がないんだよね」
話の流れでそんな身も蓋もないことを言われました。

これを言ったお金持ちは日本語ペラペラのアメリカの方です。とある外資系企業の駐在員として日本に来たのが十数年前。その後、本国へ戻りましたが、勤め先を早期リタイヤし自分で会社を作って、今は欧米と日本とを行き来しているという状況です。言うだけあって常に結果を出してきたような方です。

「結果がダメでも、精いっぱい頑張ったって事実が大事って考えもありますよ。日本だと過程を大切にするって言い方もします」

もしかしてシビアな海外では、「結果こそ全てで過程なんてどうでもいい!」くらいの勢いなのかなと、最後にちょっと日本ならと付け足して答えました。するとこのお金持ちは「いやそれはアメリカでも変わらない」と一言。

「勿論、過程も大事だよ。アメリカでもそういう言い方はするし、頑張ってる人は評価するし、ある面では日本以上に励まして育てる文化でしょ?」

言われれば確かに外資のボスは、ルーチン作業でも「Good job!」だの「Great!」だのマメに褒めてくれます。ちょっと難しいことをしてメールで報告してみたら、「彼女はこんなすごいことをしたよ」「さすがプロ!」みたいな大げさな褒め言葉をつけて、部署のみんなに回覧するなんてこともあります。みんなの前でハグとかね。
まあボスの性格もありますが、日本の上司と比較すると相対的に大げさな感じです。逆に日本は「言わなくても分かる」文化なのでイチイチ褒めないよね。

努力より大切なもの
……なんて脳内で脱線していると、「日本とアメリカのやり方を比較しているわけでもなくてね――」とちょっと考えてから、お金持ちは続きを言いました。

「君は英語の勉強しているそうだから理解できると思うけど、語学を習得するんだったら、専門書を丸暗記しようが、映画や漫画を見て言い回しを覚えようがどちらでもいい。パターンを覚えて口に出して、コミュニケーション取ることが大切。難しい文法や構造の勉強をしたからといって喋れるようになるわけじゃない」

なんとなく日本人には痛いところをついてきてます。。。

「仕事の面でもね、サボっていても結果が出ていれば文句は言えない。反対にどれだけ努力していても成績が悪ければ、努力は意味がない

これは日本でも言いますな。まあ特にビジネスでは結果が全てですからね。

「努力した時にはいかに頑張ったかってアピールしたくなるけど、それよりいかにショートカットして結果が出せるかって方が本当は格好いいことだと思うよ」

「毎日十時間勉強してテストで満点取りました」より、「全然勉強してないけど満点だったぜー」って方がカッコイイってこと?なんて思っていたら、本人は勝手に締めに入っています。

「だから努力することよりも、しないことの方が大切なんだよね」

努力は勿論大切だけど、努力することを重要視しすぎると、どれだけ努力したかをアピールする方が大事になって、結果を出すための努力って前提を忘れてしまう。むしろ同じ結果を出すんだったら、いかに効率的で合理的に結果に辿り着けるかということを意識するようにしないと無駄なコストばかりを費やしてしまう。

このお金持ちが言うには、そういう理屈らしいです。

「どれだけ努力したって言うのは自慢にならない。どれだけ手抜きして結果を出せたかって言えるようにしないと~」

結構真面目な顔で、そんなことを言ってました。前回に続いて私も耳が痛いです。要領よく効率的に結果を出せるようにしようってことだよね。

お金持ちはせっかちで合理的なことが好きな人が多いので、こういう考え方になるんだろうなと思ったわけでした。





Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...