◆ 人生はいつでも思う通りに変えられる

先日、アメリカ人のお金持ちと話す機会がありました。とある外資系企業の海外駐在員として、数年の予定で日本に滞在している方です。来日してから日本語を覚えたという割にはかなり流暢で、やはりエリートになる方は頭の出来が違うのかなと、己の英語力の上達しなさと比較して泣けてきます。。。

本国から出ている年俸は勿論かなりの額。それでも最近は徐々に戻ってきたとはいえ、やはりリーマンショック辺りでガクッと下がってしまったんだそう。なのでちょっと不満があるらしい。減ったといっても日本の感覚とは違うし、日本円にしたらやっぱ億超えてるっぽいけど…。

家の方も本国には戸建てがあり、日本では奥さんと二人、会社の借り上げ(本国と日本法人の折半)で、庶民の年収くらいの家賃の高級外国人用マンションに住んでいます。

話してみると頭の回転も速くて、これぞエリートって感じ。高そうなスーツも似合っていて、まさしくエリートになるために生まれてきたのかというように見えますが、実はこの方は20代の頃は仕事もろくに続かず、エリートとは程遠い生活だったんだとか。

あまり豊かじゃない地域に生まれ育ち、高校を卒業して就職。缶詰や機械のセールスマンをやっていたものの、どれもすぐに飽きて続かなかった。その他にも地元で色々な職を転々とした。親戚もみんな中流以下の暮らしぶりだったけれど、職が続かないのは自分くらいだったよと笑ってました。まあ転職もクセになるって言いますからね。

そんなだらけた生活をしていた矢先、内臓疾患で入院することになりました。まあ死ぬような病気ではなかったそうで、すぐに退院したらしいですが、入院中に、このままじゃいけないとふと思ったんだそう。クリスチャンの方なので「神の啓示」と言ってましたが、病気になって人生観が変わるというのは、信仰に関係なくありえるでしょうか。

退院してから大学へ行って、専門知識を身につけたのは30過ぎ。卒業してからは士業の資格も取り、今の勤め先の地方事務所に勤め始めました。そこで結果を出して目立つ存在になり、都市部の本社に呼ばれて、順調に出世して、今に至っていると。更に上に出世する見込みのある人は海外赴任もあるらしく、この方の現在の日本駐在もそんなエリート街道の道筋です。

いやー、物語みたいな成功ストーリーです。ですが物語と違ってこの方の人生はまだまだ終わりではありません。結果を出せていれば更に出世できますが、出せなければそこでさようなら。お偉いさんでもクビもありえるのが外資の厳しさです。というよりお偉いさんの方がより厳しいかも。その辺は、上に行くほど守られる日本と違う点でしょうか。

それにしてもやっぱ、30すぎてもやり直せるってすごい。さすがアメリカ!と思ったら、アメリカでもこういうのは少数派だとか。周りのエリートは若いうちから勉強熱心で、自分みたいに回り道はしてないよ、と。現実はそんなものなんでしょうね…。

おまけにこのアメリカンドリーム、残念ながら(特に日本では)あまり表立っては言わないようにしているそう。どうしてかというと、前はいい加減なヤツだったと認めるようなものだから。仕事の面で「この人に頼んで平気なのかな?」と、疑われてしまうと困るからと言ってました。

周りはちゃんとしたエリートだらけなので、クライアントもそういう人を期待するから――って、現実はシビアです。周りのエリートと比較すると、自分みたいないい加減なやつは、生き方も頭の出来も全然違って恥ずかしいなんて、日本人みたいな謙遜もしていましたよ。

まあ日本でも、不良から一念発起して先生になったとか、子供が大きくなってから資格を取って開業した主婦の方とか、お医者さんになった方とか、年取って成功した方もいるようですが、大企業に転職するのは正直なかなか難しい。成功してお偉いさんのポストまで登り詰めるのは、更に難しいのも確かでしょう。

なので今回のお金持ちの話は、日本人にはあまりあてにならないかもしれませんが、人生はいつでも思う通りに変えられる、とその方の言葉で締めておきましょうか。





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