◆ 立場が人を作る?

このブログでも何度か触れたことがありますが、イメージトレーニングとか潜在意識の本などでは、「なりきりなさい」とよく言います。

お金持ちだったらどう行動するかをいつも考えて、お金持ちになったつもりで生活しよう!そうすれば現実が引き寄せられるのです!

――ま、それが本当かどうかは断言できませんが、お金持ちとそうでない人は、明らかに違う行動パターンや感情表現をしているなと思ったことがありました。

とある男性二人、Aさん、Bさんとしましょう。どちらも40代半ば。仕事の打ち合わせが終わって時計を見るとそろそろお昼。

「さて、どこかで食べて行きますか」とAさんが言いました。「ご馳走様です」とBさんはすかさず答えます。それを受けて苦笑するAさん。けれど否定はせずに、「嫌いなものはありましたっけ?」と聞きます。Bさんは満面の笑顔で「ありません」と答えます。「じゃあ今日は、肉でも食べに行きますか」となりました。

そしてAさんのおごりでお昼を食べ、午後の仕事を終えて二人は別れます。Bさんは「今日もAさんにおごってもらったよ。焼き肉だったよ」と嬉しそうに報告してくれました。

実はAさんは、Bさんの同業他社の社長さんです。同じプロジェクトに関わることも多く、そのたびにBさんがお昼をご馳走になる関係だとか。

Aさんは勤めていた会社を円満独立して早数年。順調に会社を大きくして、部下を何人も雇うまでになりました。事業で成功して財産も築き、お金持ちの仲間入りをしたといえるでしょう。ですので経済的には、毎回、Bさんにランチをおごるくらいは痛くもない状態です。Bさんもそれを分かっているから当たり前のようにご馳走になっているわけです。

同業の社長さんに、付き合いのある会社の営業さんがおごってもらう。よくある図でしょうか。仕事の付き合いですから、場合によっては経費で落とせたりもするかもしれません。

ですがこのよくある図。AさんとBさんの役割が決まってしまっています。おごるお金持ちと、おごられて喜ぶ庶民。(Bさんがちゃっかりしていることもあり)逆は残念ながらないのです。

そしてこの二人の役割。一見すると、いつもAさんは損をして、Bさんは得をしている、ように見えます。

ですが「なりきる」というイメージトレーニングの話を思い出して二人を見てみると、Bさんは同業の社長さんにおごられてラッキーと、目下の立場で満足している。お金持ちの行動には程遠い態度と言えるかもしれません。おごってもらって得した――そこにとどまっている限り、庶民の域を抜け出ていないわけです。
まあ、サラリーマンとしては無難で安定している人生かもしれませんし、Bさんがお金持ちを目指していないなら、今のままでいいのでしょう。


実際のところは、社長さんに限らずフリーランスなどでも、経費で食事代を落とす前提でおごることはあるでしょう。場合によっては、大企業のお得意さんを接待みたいな感じで、小さな会社の社長さんがもてなす場合もあるでしょう。ですが上のパターンのように、同世代で正反対な二人を見てみると、立場が人を作るというイメージングの話も馬鹿にできない気がします。

年は同じくらいでも、立場の違いでおごる側とおごられる側になった。そしてその役割を毎回続けるうちに、社長のAさんはより社長らしく、平社員のBさんはサラリーマンらしさが強調されていく。当たり前の日常がそれぞれの立場を作り、役割を強固にしていく。そしてますます現実の差も開いて行くわけです。

自分が望んでいる役割ならば、それこそ「おごってもらえてラッキー、サラリーマンっていいな」と言いながら幸せを感じられるでしょうが、もし自分が望む役割と現実が違っていたとしたら、日常の役割を見直してみる必要もあるのかもしれません。私もBさんタイプだったので、AさんBさんを見ているうちに、このままではいけないと我に返りましたよ。。。





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