◆ お金儲けは賤しい?

一般的に、お金儲けを前面に出したり、お金・お金とがっつくのは賤しいことと言われています。ブログだからこそ、こうやってあけすけに書けますが、私も日常ではさすがにオカネオカネと言うのは控えめにしています。。。

働くのは崇高な使命のため、人のため世間のためであって、お金儲けのためじゃない。…と言い切るのはあれですが、建前としてはそんな風になっています。企業は営利団体ですが、「あくまでも素晴らしい商品・サービスの対価としてお金を戴いている」ということになっています。

ビジネス誌や新聞の社長さんのインタビューなどでは新製品や自社のサービスについて熱く語っていても、コストについての話題が出ても、成功ストーリーが語られていてさえも、具体的・露骨な儲け話はオブラートに包まれがちです。それこそ「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」の世界。

勿論、上場企業ですと決算の内容が開示されます。増益・減益、新製品の売れ行きが好調・不調~なんてニュースも出ます。開示情報を元に何パーセントとか具体的な数字が出ることもあります。

ですが会社側からは遠慮がちな話しか出てきません。どういうことかと具体的に書くと、「儲かってます」と露骨に言う社長さんは少ない。「おかげさまで好評です」とか、「好調です」とか、どこか遠回しな言葉が多い。

正直に「儲かってます」と言ったら、得意先にもっと安くしろと言われ、仕入先には買い叩くなと言われる。そんな事情もあるでしょう。同業他社の嫉妬や、妨害を避ける意図もあるかもしれません。全くの第三者に露骨すぎると眉を顰められたくない、そんな日本人的な謙遜もあるかもしれません。

一方、社内の会議や朝礼などでは具体的な数字を出すことはあるでしょう。売り上げ目標だの実績だのを具体的に騙り合ったり、叱咤激励したりします。
また株主総会などの場でも、会社側が具体的な数字を口にして、儲かっている・損したということもあります。

ですがどちらも「内部」での話と言えるかと思います。内輪では営利を前面に出して話をしても、表向きには「サービスの対価」と取り繕う。

つまり一流企業、上場企業の代表でも、外へ向かって「儲かってます!」と言いづらい空気が日本にはあるということ。根っこはやはり最初に書いた、「お金お金と露骨なのは賤しい」という世間体があるからかもしれません。お金の話、儲けたということをストレートに出すのは生々しいと遠慮してしまう。

これは就職活動の時も同様です。履歴書には必ずと言っていいほど志望動機を書かせる欄がありますし、面接でも「どうして我が社を選びましたか?」と聞かれる率は高い。就職なんて「お金のため」に決まってんじゃん!というのはお互い分かっていながらも、もっともらしい理由をつけて、面接官もそれに乗るふりをする。
企業は営利団体だというのに、その企業に入るために本音を偽る技術が求められ、うまいこと誤魔化せれば就職できる。そう考えると不思議な世の中です。





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