◆ 希少性とタイミング。そして期待感

これは2011/12/10の月食の方です今朝は金環日食でした。うちの方は曇りがちでしたが、かえって眩しすぎずに綺麗に見えました。

月曜だというのに朝からテレビは大盛り上がり、事前にはホームセンターや家電売り場、スーパーや100円ショップや、あちこちの店で日食メガネを販売していました。直接、太陽を見たら危険とテレビでくり返していたこともあってか売り切れたところも多かったようで、近所のコンビニには完売御礼の札が立っていました。

世界で見れば日食自体は年数度は起こるものですが、東京の次回の金環日食は300年後だとか。それもあっての大騒ぎだったんでしょうか。近所の公園や川岸にも子供や家族連れがたくさんいましたよ。
ちなみに見逃した人は、今年の11/14にニュージーランドの辺りで皆既日食が、来年5/10にハワイで金環日食があるそうです。わざわざ行くのは大変だけど…。

今回と逆に月が地球の影で隠れる月食もあります。こちらの方が頻度は少ないそうですが、見える範囲が広いので、生きてるうちに見る機会は多いらしい。

東京では去年の12/10にありました。私も寒さに震えつつ夜中に近くの公園で首を痛くしながら2時間くらい見てましたが、ニュースでやっても、ここまでは盛り上がらなかった。通行人には何してるのかと不審がられたくらい…。それでも視線の先を見て、欠けた赤っぽい月に気が付くと喜んでカメラで撮り始めた人たちも結構いたので、いいことしたなと自画自賛してますが。

そんなこともあり「なんで今回はこんなに盛り上がったんだろう。月食の方が眼鏡もいらないのに」と呟いてみたところ、お金持ちが分析してくれました。それが今回の話なわけです。

題してお金持ち的、日食の成功要因について(仮)

「大切なのは、希少性とタイミング、期待感だよ」

お金持ちはこう言いました。なので私も「月食の方が珍しいんですよ」言ってみました。
上に書いたように海外まで行かなくても見える点では希少性が下がりますが、それでも頻度が少ない。直近では来月の6/4に部分月食が見えるらしいですが、その次は2014年まで飛ぶ。日食は見える範囲が限られますが、その間5回も起きます。

「月は欠けるものだから」

頻度としては珍しくても、月が欠けるのは当たり前だから、そういう意味では希少じゃない。一日ごとに欠けて満ちていくのなら毎晩天気が良ければ見える。

太陽は日食でないと欠けることはない。言われてみればと納得しつつ、まあ実際の月食も欠けるだけじゃなくて赤錆色になったり楽しかったのに!なんて思っていると、次の言葉も。

「事前に眼鏡を買って天気予報を見て、ワクワクするのも大切」

準備がないと失うものもない。当日になって「面倒だからいいか」とかその場に流されてしまいますが、準備があると事前の期待も増す。眼鏡を買って準備して…、それがイベントの盛り上げだと説明してくれました。遠足の前日心理ですな。

そして最後がこれ。
「今回は朝の、普通にみんなが起きる時間だったから、なら見ようかって腰を上げる」

月食はまあ夜です。前回は10時過ぎから午前1時半くらいだったかな。確かに子供は寝る時間。街中だと物騒だったりもします。しかも冬で寒かった。これが「テレビで見ればいいや」となる理由のひとつ。
ですが今回は朝で、太陽が見えるってことは、いい天気と。おまけにテレビもちょうどニュース系の時間。ほとんどのチャンネルで特集ニュースやっていました。

イベント自体は終われば呆気ない。日食も月食も珍しいのは変わらない。でも違うのは、
「希少性とタイミング」

頻度じゃなくて珍しさが価値を決める。そこを読み違えると、当てが外れます。
その一方では、ちょっとやってみるかと思える手の届く範囲にあることも重要。
そして「事前のワクワク感」。これが期待を盛り上げて、ぜひとも見ようという気持ちになる。


きっとこういう点が、今回の日食のマーケティング的に見た成功要因じゃないかと、お金持ちは言っていました。
つまりは上記がお金持ち的に見た売れるポイントでしょうか。私のように「記録上は」珍しいんだからと月食を売り出しても、「客の思う希少性」とは離れているから、きっとコケるだろうとも。

でもまあ今回は、テレビで次は300年後とくり返し、天気予報でも天気はどうかと心配し、眼鏡がないと危険とニュースを見て、あちこちのお店で眼鏡の販売を実際見て――刷り込まれての複合効果がほんとのところでしょうとのこと。

今回の眼鏡は売れただろうね。君も次の月食か日食か何かのイベントまでに売れる道具を発明したらお金持ちだよ、と最後に笑われましたが、うーん、そうなかなか思いつくものじゃないですな。





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