◆ 1円の重み

1円玉、流通用の製造ゼロ 電子マネー普及で硬貨離れ
[朝日新聞]普段使う流通用の1円玉の製造枚数が2011年は43年ぶりにゼロだった

先日ちょうどこんなニュースが出ていましたが、お金持ちの本や話では1円の重みについての話をよく見かけます。「たった1円でも足りなければ欲しいものも買えないんです」とかね。そこでニュースにあるように、現金がなければ電子マネーやカードで払えばいいじゃないの、なんて夢のないツッコミはしちゃ駄目ですよね。必ず電子マネーやカードが使えるとは限りませんから……って、そういう話でもなくて、カードにしたってお金の価値は変わらないから。

まあ、カードなどの話を持ち出すまでもなく、実際はそこまでギリギリなお財布事情になることはあまりなくて、1円が足りないばかりに小銭が増えて重くなった…なんて場合の方が多いでしょうか。小銭、とりわけ1円は、多すぎてもジャラジャラして邪魔だし、足りないとこれまた小銭を呼ぶ羽目になると、面倒な存在扱いされている感じがします。逆にぴったり足りると嬉しかったりね。

そんな不憫な1円だからこそ、大切にしようと教訓が語られるのでしょうね。そこであえて1円の重みを意識しようとしている人のお話を。今回は物理的な「お金持ち」の人たちです。

一人目は1円玉を焼酎のペットボトルに集め始めてその数が数本になった人。「一時期流行った500円玉貯金でなくて何故1円?」と聞いたところ、「1円の方が貯まりやすくて家計の負担にならないから」とのお返事でした。

お財布に小銭が貯まるのが手間で、瓶に入れて集めたのがきっかけだそうで、そのうち1円玉だけ別にするようにしたそうな。すぐに貯まるから楽しいそうですよ。――1円の価値は意識してなさそう?いやいや詰まった1円玉の数だけ「重み」は感じられますよ。


では二人目。こちらも集めるところは同じですが、一人わらしべ長者をやっていました。やはりきっかけはお財布の小銭が増えるのが嫌だったことだったそうですが、今では自分の独自ルールを作ってゲーム感覚で集めているそうです。

そのルールというのは、お財布の1円を一日の終わりに取り出すところから始まります。そして1円玉が10枚貯まったらお財布の10円玉に変える。1円10枚は貯金箱へ。それを続けて10円が10枚になったらこれは100円玉に替えて、10円10枚の方は貯金箱へ。

そして……と延々続くのですが、単位の大きい小銭に変える際に両替した小銭は別に貯金箱に入れるため、倍々に増える計算とか。果てしなく続くと1万円札まで行くのかなと思ったら500円で終わりだそうで、1円が500円玉になったところで、これも貯金箱に入れるそうです。

ちょっとややこしい話になったので、下に図を入れてみました。


このわらしべ長者作戦は、1円玉が500円玉のゴールになるまでに1円500枚・10円50枚・100円5枚が必要になるわけで、当然ながら1円玉が貯まりまくるそうです。(その割に合計で2千円にしかなっていないのは内緒)

実際は早く成長させるためにわざわざ1円をもらうようにするとか、1円以外の小銭も投入するとか本末転倒になってました。1円の価値の話でもなくなってるって?

普通に小銭貯金でいいのではとか、1円500枚にした方がシンプルじゃないかとか、私もちょっと思ったりしましたが、ご本人は500円玉になった時が嬉しいと幸せそうに言っていたので、達成感はあるのかもしれません。

まあ、こちらもやはりずっしりとした「1円の重み」を感じられますし、500円を貯めるまでがいかに大変か、お金の価値も再確認できそうなので、一度試してみるのも面白いかもしれません。個人的には貯め込んだ後にどうするのか考えると程々がよさそうと思ったりもしますが、コレクター気質がある方はハマるかもしれませんよ?





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