◆ 自分は天才ではないと認めること

お金持ちになりたい一般人が真っ先に陥るパターンとして、何もしないことがあります。何かをするとしても棚ボタを期待して、宝くじを買うだけ、待つだけという受け身。更には、潜在意識や自己啓発・スピリチュアル系などの「イメージするだけ」にはまること。

イメージするだけで、何もせずにお金持ちに。

この手の本は手法や方法は違っても、大体似たようなことが書かれています。必要なものはイメージすること。もし叶わないならあなたの願い方が悪いから。誰でも潜在意識の法則を手に入れれば、どんな願いも叶います。潜在意識に叶えられないものはない。――こんな感じ。体験談として奇跡のような出来事も書かれていたりして。

本屋さんへ行けば似たような本がずらっと並んでいるのを見ても、この手のイメージングは人気があるんでしょう。何もしないで一発逆転、一攫千金のチャンスを得られるわけですから。

私も人のことは言えません。この手の本は何種類も読みましたし、試して棚ボタを待ちました。でも「イメージングがうまく行かない」せいか、「願い方が悪い」のか、一向に効果はあがらず、次々に新しい本に浮気して、あれこれ別の方法を試してはこれも駄目とくり返すばかり…。結局、本ばかり山積みになり、知識ばかり増えました。

そんな矢先にお金持ちと話す機会があり、そこで言われたことがあります。

「お金持ちになりたかったら、まず自分は天才ではないと認めること」

「運だけで成功した人はいない」


宝くじやロトなどで当選する人は現実にいます。イメージングや潜在意識の法則で願いが叶って、何もしないでお金持ちになった人も世の中にはたくさんいるんでしょう。運がよくて大金を手に入れられた人、イメージの法則を使いこなした人――それらを否定はしませんが、ある意味、彼らは選ばれた人。天才です。

自分も天才の一員だとしがみ付きたい気持ちは止めません。ただそれが「何もしなくていい」甘えから、ずるずると「信じたい」と行動に移さないでいるだけだったら、叶わないまま時間も、場合によってはお金もチャンスも失ってしまうのです。それは私の過去の経験からの自戒でもあります。

元手も努力も資格もいらない。イメージするだけ。
そんな風に手軽に夢が叶うなら誰でも試してみたくなる。

片手間にするならいいですが、イメージすることにしがみ付くうち、努力や真っ当な方法を退けて、夢を見るようになり、何もしないからこそ他の選択肢も失って、最後には夢に縋らざるを得なくなる。

例えば、仕事はせずに一獲千金の夢を見続ける。イメージしても宝くじは当たらず、棚ボタもなく、願えど願えど貯金は減って行く一方。そのうち財産は尽きて来る。追い詰められて最後の賭けに出る。全財産をかけてくじを買って、当たれば逆転ホームラン、負けたら路頭に迷う…。なんてことになったりして。

まあこれは極端な例ですし、そこまで行く前に働けばいいじゃんと他人事なら言えますが、イメージングや運に頼りすぎて、何もしないことは危険なのです。本に書かれた成功体験は特殊な例なんです。

いやいや、でも本気で信じ込めば誰でも願いは叶うと本には書いてあります。力を込めず、呑気に構えていた方がいいとも、その手の本ではよく言われています。
でもそれは巧妙な罠。寝ても覚めてもそのことだけを考えるほど思い込めるか。そうでないなら、呑気に待ちつつ「他のことをする」、これが正しい解釈です。

思い立った時だけイメージや運に頼って、努力も「何もしない」で待つだけ。そんな中途半端だと、私みたいにあれこれ手を出すばかりな結果になってしまいます!

自分は天才ではないと認め、未練を断ち切れるかどうか。夢を見るだけではなくて実際に行動を起こせるかどうか。自分の現実をシビアに見つめられるかどうか。

勿論、イメージングは成功のためには重要ですが、「自分は天才ではないからイメージだけには頼らない」と、現実に目標を立て、実行し、努力もする。つまりは他の選択肢を並行する。保険を持っておく。それが本当にお金持ちになるか、夢が叶うかどうかのポイントです。

行動することで努力が実れば最高ですし、行動しつつ並行していたイメージングの成果が出て「自分は天才だ」と分かるかもしれません。どちらにしても、選択肢が多い方が成功の確率も上がるでしょう。





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